事例 - ThinkingData

【国内事例】「KING OF KINGDOMS」へのThinkingData導入とデータ活用によるゲーム運営改善

作成者: マーケティングチーム|Mar 13, 2023 3:00:00 PM

東証プライム市場の上場企業、株式会社CARTA HOLDINGS傘下の株式会社CARTA SYNC GAMESにソリューションを提供。

CARTA SYNC GAMES社が運営する「KING OF KINGDOMS」への導入に至った背景やユースケース事例を公開いたします。

(株式会社CARTA SYNC GAMES 代表取締役 岡庭 嵩氏 ,日本運営プロデューサー 鎌瀧 晋也氏)

 

KING OF KINGDOMSについて

KING OF KINGDOMS は2022年10月21日に正式配信され、リアルタイムに複数部隊を操作し、地形や天候などの様々な戦略要素が満載なリアルタイムストラテジーゲームです。
最大150名、750部隊からなる大規模な同盟での戦略的な戦いや、共闘が楽しめます。資源や兵士への課金もなく、より公平な戦いが楽しめる作品です。

 

KING OF KINGDOMSは、サーバー内のプレイヤー数に上限があり、プレイヤー数に応じてサーバーの数を調整しています。そのため、サーバーによってプレイヤーの性質が大きく異なります

。例えば、リリース直後に人が多く集まったサーバーとそうでないサーバーとでは課金率やLTV(ライフタイムバリュー)が大きくことなっていることが分かっていました。サーバー別にKPIを細かく分析しながら成功要因を分析し、それを他のサーバーに活かせる知見として活用していくことが重要になります。

 

導入の背景

国外で開発されたゲームアプリを運営するパブリッシング事業を行っているCARTA社は開発企業と二人三脚でゲームを運営・改善していく必要がありました。ゲームやマーケティングのPDCAサイクルを回す上で、定量数値が共通言語として重要視されていました。

 

ThinkingEngine導入前は自社開発したダッシュボードに加えて一部の数値の確認には別のツールを併用していました。結果として、共通したダッシュボードを見ていないケースにおけるコミュニケーションコストの発生、データの深掘りを行う場合にエンジニアコストがかかる、そして結果としてデータに対する苦手意識の発生などデータに基づくゲーム運営を困難にしていました。
そのような課題を解決するべく、データ取得、蓄積、分析までワンストップで提供できるThinkingEngineが採用されました。
 

ソリューション導入後の効果

導入後の効果は、以下の3点が挙げられます。

 

1.分析コストの低下とスピード感の向上

以前は定点観測しているKPIを深ぼる際は事前に要件定義書をエンジニアに渡して開発してもらう必要がありました。そのため、コミュニケーションコストもエンジニアの稼働コストもかかっていました。一方で、ThinkingEngineは見ているダッシュボードに対して自由にフィルターをかけたり、特定ユーザーをセグメント化し分析の切り口に利用するなど、データ分析にあたっての自由度が大幅に増しました。

2.データからインサイトを発見

データ分析に対するコストが低下した結果、インサイト獲得により多くの時間を割けるようになりました。例えば、サーバー別にリリース初日に3日目で比較を行い、強くゲームに関心を持って初日参加したと思われる層とそれ以外で切り分けて分析する。新しいサーバー立ち上げ後想定よりも装備品が売れてなかったことに気づく。そして、月額課金制のバトルパスの利用率や加入後の利用行動からバトルパスの内容を変更するなど様々なインサイトを引き出せるようになりました。

3.データカルチャーの浸透

メンバーが共通したダッシュボードを見れるようになったこと、好きな切り口でデータを切れることで、職種や国境を超えてこれまで以上にデータドリブンに議論するカルチャーが根付きました。

 

 

今後の展望

今後は、職種別に見るべき定量数値をさらにブラッシュアップを行い、役割に応じたダッシュボードを提供していく。集計された数値だけでなくユーザー単位でデータを深く見ていくなどさらなるデータカルチャーの定着とデータを活用したゲームの運営改善に努めていく予定です。